自己投資(家庭)

最初にして最大の関門

 「投資の事を相談するなら、投資を知っていない家族より同じ投資家に」という意見を聞きます。でも、家族からも投資にを応援してほしいと誰もが思っています。ただ実際は、家族が投資に詳しくなければ「投資をしたい」というだけで「危ない」って反対されることが多いです。私自身も二十歳の頃にネット証券が出始めて興味を持ちましたが、株で失敗した方を知っている両親から猛反対を受けて諦めたことがあります。それではどうしたら家族から応援して貰えるのでしょうか。

説得する…それよりも大切なこと

 それでは「投資」について詳しく家族に説明して納得してもらえれば応援して貰えるのでしょうか?貰いえるかもしれないし、貰えないかもしれない。応援して貰えない人は、家族が「投資について知らない」こと以前により大切なことを見落としいるかもしれません。それが家庭マイルです。

家庭マイルを貯めよう!

 家庭マイルは一言で言えばこれまでのあなたの行動で貯まった「あなたの信用」です。十数年前になりますが一緒に遊んでいた友人に「今日は奥さんに許可貰ったのかい?」と聞いたら「家庭マイルをしっかり貯めてきたから、今日くらいは大丈夫だよ」と言われたことがあります。彼が言う家庭マイルとは、日々コツコツと細かい家事を一緒にやったり、困りごとを解消して奥さんからの信用を貯めてきたので1日くらいの自由は大丈夫とのことでした。(同じように奥さんも自由な時間を設けれるようにしているそうです。)

家庭マイルの貯まること

 それは家事を一緒になってやる。それに尽きます。しかし家庭マイルは貯まるばかりでなく、注意しなければ負債として貯まってしまう場合もあります。

  • 買ってきた買い物を冷蔵庫の前に放置→ちゃんと所定の場所に片付ける
  • 靴下を脱ぎっぱなし→決められた洗濯物かご(もしくは洗濯機に)ちゃんと入れる
  • トイレの電灯の消し忘れ→自分でちゃんと消す
  • 出した本や物を置きっぱなし→当然片付けましょう etc

 些細なことですが、自分でない人がやったことの後始末をするのは楽しいことではありません。過ぎれば不愉快になるでしょう。

 以前聞いた海外の話に、旦那さんが定年退職が決まった時に奥さんから離婚を切り出されたという話がありました。その理由が「毎朝、仕事前にお茶を一杯飲んだ後に、そのカップを洗わずに流しに放置して行っていた」ことだったそうです。たった数秒洗えば済むことをやらずに行って、奥さんが毎朝洗わなければいけないことがたまらないくらい不愉快だったそうです。

 小さなことの積み重ねが将来、資産となるか負債となるかはお金に限らず、家庭内の信用にもいえることですね。

コツコツ積み上げるのが同じ

 家族だからと言って蔑ろにして良い訳でなく、むしろお互いを大切にしていくことによってお互いの信用が高まっていきます。あなたが疲れている時、もしかしたら家族も疲れているかもしれません。お互い寄り添い助け合うことを繰り返すことによって、資産運用と同様に家庭マイル(家族の信用)もコツコツと積みあがっていきます。

 家族を大切にして信用を高めて応援してもらって、皆さんも良い投資を。それではまた。

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